家の中でのリスク管理

かかりつけ医

相変わらず空気が冷たい毎日が続いています。
外の気温が低いと体の体温が奪われて消耗しますね。

こまめに衣服を着たり脱いだりしながら、
体温を保つように工夫してくださいね。

今日、お伝えしたいのは、
家の中での温度差に注意ということです。

家の外に出る時は寒いことを想定しているので、
用心深く温かいダウンジャケットを着たり
しっかり温かい靴下をはいたりしますよね。

でも、家の中での移動には、
さほど注意しないものだと思います。

ところが、家の中でもリビングや台所など
人が集まり暖房も絶やさない場所と
廊下、トイレ、洗面所、浴室など
時々しか使わない場所では
15度近く温度差があってもおかしくありません。

つまり、廊下、トイレ、洗面所、浴室など
時々しか使わない場所にいく時は、
家の外に出る覚悟で出てほしいのです。

そうでないと、ふいうちの寒さに
あなたの血管はびっくりしてしまい、
血圧が急上昇してしまうからです。

実際に、家の中での倒れることが多いのは
トイレ・浴室(洗面脱衣所からの入浴)・廊下
だということが知られています。

そして、この倒れるというのは、
脳卒中や心筋梗塞などが多く、
それが起こる理由は寒さで血管がびっくりして
急に血圧が上がることによるものがほとんど。

家の中なら安全
なんてことは全くない
のです。

家の中での移動の際にも、
1枚カーディガンをはおるとか
ストールを肩にはおるとか
ベストを着るとか
はんてんをはおるとか

何かすぐにプラスできる衣服
いつも手元に置いておいてください。

そんなことであなたの命が守れるなら
ちょっとした手間はたいした手間ではないはずです。

健康管理はリスクマネジメントです。

仕事や子育てや介護において、
既にあなたがやっていることを
自分の体にも応用させてみてくださいね。

「かかりつけ医」の投稿は、
私がふだん外来で患者さんにお話している
日常生活の中で気をつけてほしいことを
少しずつ書いていこうと思っています。

あなたの生活にも役立てていただけたら嬉しいです(#^^#)

コメント

タイトルとURLをコピーしました